障がい者就労支援に向けたIT業界との新たな架け橋 ― システム開発体験イベントを開催
株式会社テクノプロジェクト(代表取締役社長:山中 茂)は、障がい者の就労機会拡大を目指し、社会福祉法人 桑友(理事長:青山 貴彦)、社会福祉法人ふらっと(理事長:新田 裕之)と連携し、システム開発体験イベントを開催しました。
本イベントは、障がいのある方やその就労支援スタッフにIT業界の仕事を体験していただくことで、就労先としての選択肢を広げることを目的としています。
■背景と意義
日本では障害者雇用促進法に基づき、企業に法定雇用率の達成が義務付けられています。しかし、IT業界における障がい者雇用は依然として進んでいないのが現状です。その要因には、企業の受け入れ体制の課題だけでなく、障がい当事者や支援者がIT業界に触れる機会が少なく、就労先として検討されないケースがあることも挙げられます。
本イベントは、こうした状況を打開する一助になることを期待して企画しました。障がいのある方や支援者にIT企業やシステム開発の実態を「見て・触れて・知る」機会を設け、体験を通じて適性や興味を確認するとともに、就労先としてのIT領域の可能性を評価することを目的としています。
■開催概要
開催日:
11月25日(火)13:30~16:30
11月28日(金)9:30~16:30
参加者:
桑友、ふらっとの職員(プログラミングやシステム開発経験無し)
■体験イベント概要
次の流れで、ノーコードツールを用いたシステム開発体験を実施しました。実際の開発の流れを模して実施しています。
- システム開発概論
- ノーコードツール概論
- 企画設計演習
- 開発演習
- 成果発表
■当社の今後の取り組み
今回の就業体験イベントは、障がいのある方や支援者にIT業界の仕事を「見て・触れて・知る」機会を提供するという当初の目的を達成しました。参加者からは、
「ITは一人で黙々と作業するイメージだったが、チームで協力しながら進める点が福祉の仕事と似ていて驚いた」
「初めてのアプリ開発で不安もあったが、丁寧なサポートで楽しみながら完成できた」
といった声が寄せられ、IT業務への理解と興味を深める場となったことがうかがえます。
この取り組みを通じて、障がいのある方がIT分野で活躍できる可能性を再認識するとともに、企業側も多様な人材を受け入れるための視点を広げる契機となりました。
テクノプロジェクトは、地域社会に根ざした企業として、障がいの有無に関わらず、誰もが生きやすい共生社会の実現を、ITの力で支えていきます。
■イベントの様子
■お問合せ先
第1バリューデザイン部
担当:稲田、福間
https://www.tpj.co.jp/contact/